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Society5.0の社会に求められる教育とは①
- コラム
皆さんは、「Society5.0」という言葉をご存知でしょうか。
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指す言葉で、我が国が目指すべき未来社会の姿として政府が提唱しました。
「Society5.0」
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会。
この「Society5.0」が実現する社会おいて、重要なキーワードが2つあります。
①IoT ( Internet of Things )
②AI ( 人工知能 )
①「IoT ( Internet of Things )」
「モノ」が「インターネット」と繋がることです。
今までも、パソコンや携帯電話等、モノがインターネットに繋がっていました。「IoT」では、従来のインターネットには繋がることはなかったテレビやエアコン等の様々なモノがインターネットに繋がることにより、モノが相互通信し、遠隔からも認識や計測、コントロール等が可能となります。人が操作してインターネットに繋ぐだけではなく、モノが自らインターネットにアクセスすることがIoTの特徴です。モノとインターネットが繋がることで、新たな価値が生まれます。
②「AI ( 人工知能 ) 」
コンピュータを使って、学習・推論・判断など人間の知能のはたらきを人工的に実現したものを指します。
経験から学び、新たな入力に順応することで、人間が行うように柔軟にタスクを実行します。これらのテクノロジーを応用すると、大量のデータからパターンを認識させることで、ビジネスや生活における様々な難しいタスクをこなせるようにコンピューターをトレーニングすることができます。
必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されることが期待されています。
「Society5.0」を聞いて、「科学技術が進歩して、私たちの社会も発展していくんだな」と大半の方が思っていらっしゃるのではないでしょうか。
それはその通りなのですが、ここで重要なのは、「人間中心である」という点だと考えます。「Society 5.0」は一人一人の人間が中心となる社会であり、決してAIやロボットに支配され、監視されるような未来ではありません。先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、イノベーションから新たな価値が創造されることにより、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる人間中心の社会が「Society 5.0」なのです。